建築家に依頼するということ
一戸建て住宅を購入、あるいは建築する人の多くが、住宅展示場に出かけて、大手ハウスメーカーに依頼するか、建売住宅を購入されています。結果、街には似たような住宅が並ぶことになります。 つい数十年前まで、家は大工さんに頼んで、土地や住む人に合わせて、設計され建築されていました。住む人の家族構成やライフスタイルが違うにも関わらず、同じような家で良いのでしょうか。ほとんどの人にとって、一生に一度の高価な買い物なのに、もっとこだわらなくて良いのでしょうか。著者は、こうした現状に疑問を投げかけるだけでなく、具体的に建築家に依頼して、自分だけの家造りをするための方法を提示してくれます。 「ビフォア・アフター」などの番組の影響からか、建築家に依頼して家を建てる人が増えています。 著者は、建築家によるオリジナルな家造りを推奨すると同時に、デメリットとして手間がかかることも挙げています。ハウスメーカーや建売住宅を購入するのであれば、個性がなくなる代わりに、細かな打合せで時間を取られることはありません。 それでも、一生に一度の高価な買い物であることを考えると、手間を惜しまないことを著者は勧めます。 建築家の探し方、依頼の仕方、工務店の決め方、良い家の条件、心地よい家とは等々、建築家と家を造る際に考えなければならないことが幅広く説明されています。 巻末には、事例として建築家によって建てられた住宅も紹介されています。 さらに、家だけでなく、立地も大事だとして、土地の探し方にまで言及されています。 これから家を買おう、建てようと思っている方に必読の書でしょう。 ただ総花的に書かれていますので、実際に建築家に依頼して建てようと考えた場合には、本書だけでは不十分かもしれません。 終の棲家を造るのですから、本書を手がかりに、手間を惜しまず情報を仕入れ、満足のいく住宅を手に入れて下さい。
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