ブリヂストンの「挑戦者」時代
基本的にブリヂストンのF1参戦初年度となった1997年シーズンの戦いをまとめながら、それに挟み込む形で1976年「F1世界選手権・イン・ジャパン」からF1参戦に至るまでの経緯を織り交ぜた一冊。98年に関しては開幕戦でマクラーレンが勝利したために急遽追加した感じ。内容が内容だけにややブリヂストン贔屓になっている点は否めないが、それでもブリヂストンが何を考えてF1参戦に踏み切ったか、そして各レースにおける戦略はどうだったのかなど、今読んでもなかなか興味深い内容。「F1ドライバーよりも星野一義(現IMPUL代表)さんの方がタイヤに関してはずっと詳しい」「F1ドライバーの中でもタイヤの重要性を理解しているのは全日本F3000経験者」など、関係者のインタビューでは当時のF1におけるタイヤのポジションがうかがえるコメントも。 当時F1において、王者グッドイヤーに挑むチャレンジャーの立場だったブリヂストンの状況がよくわかる。現在のブリヂストンvsミシュランの戦いの内幕を理解するためにも読んで損はない作品ではないか。
講談社
ブリヂストンの光と影 世界最速のF1タイヤ―ブリヂストン・エンジニアの闘い (新潮新書)
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