起業と倒産の失敗学 (文春文庫)



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起業と倒産の失敗学 (文春文庫)
起業と倒産の失敗学 (文春文庫)

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倒産の要因はそれだけでは無いだろ

きれいに失敗の要因をまとめている。取材と言うよりも,研究データの収集といった形で情報を集めているし,当事者へのインタビューなどもしていないようなので,真の原因と言うよりも,仮説としての失敗の要因を並べている。
無意味とは思えないが,失敗学というのが,やはり象牙の塔の中の学問であることが垣間見える。
嫌なタイトルの本ですが

文庫本で安価で出ましたので読んでみました。タイトルは不気味ですが、確かに失敗例から学ぶことも多いはずです。
失敗は一つの経験ですから、その経験を共有化することで同じ過ちは犯さないと言うことで本書の価値があります。
特に印象に残ったのは、経営者の失敗例の原因の項で、欲得、気分、うっかり、考え不足、決まり違反、惰性、格好、横着、思い入れ、自室というところです。

それ以外にも「私だけは誤らない」という過信が失敗をもたらすなど、多岐にわたって解説しています。
起業家向けの本かもしれませんが、サラリーマンの自分にとっても身の程来し方という点で多いに参考になる本でした。
練習不足が目立つ、ダイヤモンドの原石

 本書を読んで、野球監督、野村勝也氏の名言

 『成功に法則は無い、だが失敗には法則がある』

 を思い出した。
 成功者のモノマネをしたって、同じだけの財産や名誉は絶対に得られない。しかし失敗者のモノマネをしないことによって、われわれは確かに、失敗を防ぐことが出来るのである。

 ユニクロを立ち上げた柳井正氏の著名『1勝9敗』そのものであり、企業は、一つでもアタリがあれば十分に成功したと言えるし、なにより倒産さえ避けられれば、生き延びてゆけるのである。

 この視点を持ったとき、失敗学ほど豊かな学問は無い。
 失敗から学ぶことはビジネスに限らず重要だ。日本人はリスクをとりたがらないというが、それこそ失敗学は余計なリスクを排除してくれるものだし、米国の戦略論よりも有意義なのではなかろうか。
 本書の『起業と倒産』は、失敗学のホームグラウンドである。

 ただし、著者はビジネス書の書き方に、まだ慣れていないようであり、それが失敗学の価値を落としているように思える。それに本書は、すでに失敗学を学習していることが前提となっており、大変に読みにくかった。

 とつぜん『失敗学のフレームワーク』を見せられ、それに合わせた事例を語る、という書式を取っているが、そのフレームワークが有効なのかどうかもわからないまま話が進んでしまうし、その事例も、なんだか無理矢理に当てはめた感があり、信憑性に欠ける。
 その事例も不親切で、売上高の時系列グラフだけでは、私には、倒産のメカニズムを理解できなかった。複雑に書け、とは言わないが、せめてバランスシートの貸方とキャッシュフロー計算くらいは欲しかったのが本音だ。



 まだまだ課題が多い一冊。ただし、それは失敗学に誤りがあるわけではなく、著者がビジネス書の書き方に慣れることで解消されると思われる。
 今後の発展に期待したい。



文藝春秋
倒産体験 新装版 (宝島社文庫 579)
社長のための失敗学
強い会社をつくる失敗学
決定版 失敗学の法則 (文春文庫)
成功にはわけがある―「創造力」の正体 (朝日選書)







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